今年は、種芋として処理されていない〝食用の芋〟をタネとして植え付け栽培中。
地上部を見入る限りは、全く問題なさそう、
というより、種芋から育てた時より奇跡的にキレイで、害虫の痕跡が見当たりません。
意外で、心当たりもないので、「奇跡的に」…。
種芋は高いので、これで上手いこと収穫できれば大変助かるわけです。
掘り残しから芽が出てしまったり、
そこから、結構なじゃがいもが収穫できてしまうことも珍しくありません。
▼▼▼前回!食用じゃがいも植え付け。↴↴↴
今年は、かなり早い時期の植え付け。
梅雨入り前に収穫できればいいな~と、ちょっと期待もありつつ…。
なので、試しにちょっと早掘りをしてみようと、タイミングを伺っていました。
まだ下葉が少し黄色く枯れ始めたかな~という程度だったので、収穫第1弾は早過ぎなんじゃないかと。
あまり長い間、地中にいなかったこともあって、肌は比較的きれい。
ところどころ、軽いそうか病の初期症状のような部分もありましたが、あまり気になることはない程度でした。
第1弾の試し掘りの段階では、成功と言えそうです。
毎度、じゃがいもの収穫時期になると出てくる話題の1つが〝小芋による食中毒〟問題。
日光に曝されて、皮とかが緑色になってなければいいんでしょ?…なんてイメージです。
たしかに、見た目で判断できる基準であれば、誰もが納得いくかもしれません。
けど、そんな視覚的なイメージが強すぎるので、絶対に信じようとしないのが〝小芋による食中毒〟です。
私の場合、食べれば即分かる事なのですが、けっこうバカにする人が多いのも事実。
そうやって、毎年この時期にもなると、
小学校の理科の授業で掘り上げた芋による食中毒事件が絶えない訳です。
特に早掘りをした際の小芋には未成熟果のものが多く、その天然毒素も多くなります。
じゃがいもの天然毒素は、成長したとしても決してゼロになることはありませんが、
何10キロと摂取するようなことさえなければ、普段は問題になることなどなく、
必要があれば皮を剥いたり、芽を取り除いたりすることで普段から注意して食べていることと思います。
でも、未熟な小芋に関して、食べて判断できる大人は…どうやら多くはないようです。
むしろ、この若い芋の食感と、ホロ苦く少しエグミとも感じる味が好き!という方までいらっしゃいます。
個体差もありますが、大人はそう簡単には中毒症状までも起こすことはないでしょうし、
少し体調に違和感を感じたら、判断できる経験値もあるとは思います。
けど、容積の小さい子供について甘く考えていては、事故は減りません。
たとえ緑色になっていなくとも、未熟な小芋にはソラニンやチャコニンなどの天然毒素が多く含まれている可能性があること、
そして、食べても味に違和感を全く感じない人から、食べた瞬間から症状が出る人までいること、
この2点は広く知ってほしいな~と思います。
※小芋でも、〝成熟果〟だと分かるような人であればいいんですけどね。
最初は口腔内の違和感という程度で始まります(数分後)、
悪心・嘔吐、胸やけ、腹痛、下痢といった消火器症状が出るようになり(数十分後)、
さらに症状が改善しない場合は神経症状もみられる可能性もあり(数時間後~数日後)、命に係わることだってあります。
昔から小芋だって食べてるのにありえない!
そんなはずあるか!何かの宗教か!ふざけるな!
他に原因があるはずだ!ちゃんと調べ直せ!…
などなど、ここには書けないほどの罵詈雑言を浴びせられることも。
食べた時に違和感を感じることがある…という方は、周りに何を言われても、自身の感覚を信じてほしいと思います。
遠い昔に少し耳にしたことがあったとしても、
何年、何十年と続けてきたことの中で、自分には必要性のない情報として当事者意識を持てず忘れていくものだと思います。
そして、その感覚のまま、幼い孫を苦しめるような結果となってしまった際は、
どんな罵詈雑言であったとしても、その真の矛先は自分自身、後悔や自責の念に駆られてのことなのだろう…というも分かります。
▼▼▼次回!第2~3弾収穫&撤収。↴↴↴
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