我が家は、あまり外でコーヒーを頂く機会は少ないのですが、
自宅ではよくコーヒーを入れるので、けっこうコーヒー粕がたまります。
まれに、大手チェーン系やコンビニのコーヒーも頂くこともありますが、
美味しさ云々の話よりも、格安コーヒーは〝世界経済の縮図〟という見方がどうしても先行してしまい、罪悪感。
『安くて美味い』、
それは消費者側にとっては有益なことと感じるのかもしれませんが、表面的で一次元的。
貧困問題、児童労働、環境破壊などといった搾取の上でなければ成り立たない、象徴的なものの1つだと思います。
特に日本は、際立って極端な価安至上主義だと感じますし、
自分の消費行動そのものが搾取に加担していると気付いていても、弱者面するのが高尚で意気なネタのつもりなのか、いまいち理解できません。
それが、いわゆる特有の奴隷根性と呼ばれるものなのでしょうか…。
大手企業や強権に対しての、ささやかな抵抗、
この積み重ねから得られる将来は、少しでも違ったものになると思っています。
▼有機珈琲や無農薬ものは、とっておきます。
年末年始やお盆など、人が集まる時期になるとコーヒー粕や茶殻、紅茶殻も多くたまります。
いつもの間口の広い皿やグラスがいっぱいになってしまったので、いろいろな容器を探しては保管。
こういった時期には、
普段よりもちょっと良いものを頂くので、消臭剤だけでなく、いろいろと活用したくなってしまいます。
乾くまでは、コーヒーの香りも水分と一緒に飛ぶようで、とても良い香りがしますし、
乾いたあとは、多孔質な素材の「活性炭」の代わりに消臭剤に。
鉢の受け皿に少し置いておくと、ナメクジやカタツムリの忌避にもなるようですし、使い方もいろいろ。
下水のない庭先では生分解性の悪い洗剤は使いたくないので、洗い物をする際には研磨剤として使ったり。
布袋にコーヒー粕をいれ、そのまま置いておけば消臭剤にもなり、
また、そちらの油分を使用して金属製品や革製品のツヤ出しにも使えるので、玄関先においておくと意外と使えます。
オリーブオイルや塩を混ぜてペースト状にして、
ボディースクラブとして使えばセルライトに効く!?とか、どこかで聞いたこともありますが、
…それは試したことはありません。
いつもは、適当に米ぬかやその他生ゴミと合わせてコンポストに。
そのまま撒くと発芽抑制物質が作用し、除草の効果もあるようなのですが、
植物の科属によって効果に差がありますし、我が家は「こぼれ種」からの自然サイクル栽培もしているので、除草目的には使っていません。
発芽抑制物質を分解するには、有機物とともに発酵処理しないといけないので、
コンポスターに入れておいたり、数カ月ほどは使わない予定の畝間に埋めておいたりと、普段はそんな感じです。
でも、堆肥というほど養分が少ないので、土壌改善などの目的でいます。
多孔質な形状から、排水性がよくなったり、微生物が活動が促進されたり。
センチュウの総数が増加するが、その結果、病害センチュウが激減するというデータもありましたし、
ヨトウムシの忌避剤としても少し効果が期待できるようなので、畑に投入しています。
ちょっと検索かけてみただけでも、
コーヒー粕を活用した堆肥もいろいろあるようで、そういった商品にヒントを得て、自家製堆肥を作ってみようかと試行錯誤中です。
卵殻も多孔質で、通気性や保水性などもよくなるようですし、
コーヒー粕の酸性を中和してくれる石灰としても、連作障害にも効果があるようなので、セットで堆肥として活用していきたいな、と。
最近、コーヒー粕の新たな活用方法として、
コーヒー豆由来のプラスチックトレイなどが話題に取り上げられることが多いようですが…。
結局のところ、架橋剤に石油由来のポリマーを使っている点や、
最終的に、ゴミとして燃やしてしまう点、
その2点が該当するものが多く、あまり意味を成さないのでは?と。
『コンポスタブル』と記載のあるプラ製品、私はまだ日本で見たことないです。
※CONPOSTABLE
自然由来の製品でも、燃やしたら結局同じことで、これまでどおりの炭素循環と変わりないんですけど。
日本では、堆肥や土って、ゴミとして回収もしてくれないですし、
庭のない家やマンションなど都市部では全く珍しくなく、
自然由来でコンポスタブルな素材はどこに捨てればいいのかな~、と某メーカーに伺ったら結局燃えるゴミだそうです。
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