家庭菜園の虫対策にもなるので、前年の余った鷹の爪を利用してカプサイシン抽出エキスを作りました。
なんだか、1~2ヵ月も漬けなければいけない…とか、様々な方法があるようですが、ちょっと待ってられないぞ?という時も…。
たくさん使うわけでもないですし、作物の害虫対策に効果があるんだか無いんだかも分かりませんが、
おまじないのような部分&予防的なものでもあると思うので、少量を時短で自作しました。
昨年に育てた「鷹の爪」の残りや、虫に刺されて変色してしまったものを保存しておいたものを使用。
あとは、食用に〝種・ワタ〟を取り除いて使う家庭もあると思うので、捨ててしまう部分を使うといいです。
◆カプサイシンは、中ワタに多い。
料理の際に、辛味刺激が強いので種を取り除く、という方もいらっしゃいますよね。
でも、1番辛いのは中ワタの部分で、特に種ついている部分。
だから、捨ててしまう部分を活用できる、とも考えられますね。
※個人的には、種も食べてしまいますけど。
▼なので、鷹の爪の中身だけでもいいんです。
➊.今回は、鷹の爪を丸ごと使いました。
虫食いや、変色して食べられないものも有効活用。
「種・ワタ」も、捨てずに使います。
➋.お茶パックや、コーヒーフィルターなどに入れてからアルコール漬けにすると使い勝手がいいです。
※スプレーする際に目が詰まるから種とワタを捨てる、という方法もありますが、
カプサイシンをたくさん抽出したいので、このように。
➌.耐熱ガラス瓶に入れる。
(今回使ったのは、ジャムの瓶。)
ここに、通常では度数の高い日本酒や焼酎などを注いで漬けますが、今回は消毒用アルコールを使いました。
殺菌・消毒に使用するのもで、局方品エタノール:76.9~81.4vol%です。
カプサイシンは水には溶けにくく、逆に油に溶けだしやすい性質。
さらに、「ラー油」って高温で成分を油層に抽出しますよね。
▼なので、少し加温。
➍.今回は、90℃に保温中にポットの中にドボン。
取り出しやすいように、紐を結びつけて括りつけておきました。
➎.ほんのちょっと加温するだけ、10~20分…のつもりだったのですが、ついつい忘れてしまい2時間も放って置いてしまいました。
爆発しないか、少し心配でしたが全然問題なく。
ジャムを作った際などに、出来たて熱々なうちにジャムの瓶に入れて蓋をして、ひっくり返して置いたりするので、さすがは熱に強いつくり。
そして、1~2ヵ月も漬けなくても、すさまじい色。
このエキスを水に溶かしてスプレー液に使います。
【注意!】高温のまま蓋をあけると、周囲に飛散して大変な目にあう恐れがありますので、せめて人肌くらいになるまで念のため開けない方がいいです。
また、当然のことですが、カプサイシン抽出液には触れないようにしたほうがいいですし、直接嗅ぐのもやめておく方がいいです。
手に付いて洗ったとしても、簡単には洗い落せませんし、当分の間はその手で目~鼻~口のあたりは触らないようにしてください。
同じ室内にペットがいる場合、全力で換気、できれば万が一に備えて別部屋へ。
鳥や昆虫などは絶対に別室へ。
※我が家の猫たちは、何事か!?とわざわざ確認しに来たのか、ご飯をねだりに来たのかわかりませんが、隣室まで様子を見に来ていました。
作業中にイタズラされたら大変なことに…。
◆酢で漬けなかった理由。
スプレーの溶液を調整する際、時と場合によっては重曹などと一緒に撒きたいな~と思うことがあります。
◎たまに、うどん粉病の対策に重曹も使うこともあるかもしれません。
重曹は弱アルカリ、なのに酢を混ぜたら中和してしまいます。
少し炭酸シュワッとなって終了。
◎また、石鹸を溶かして使いたいな~と思った場合、石鹸の界面活性は酸で簡単に失活してしまいます。
使いたい時と場合に合わせて、酢を混ぜて溶液をつくればいいだけのことですし、
逆に、性質を考えたら「石鹸+重曹」を溶かすこともでいます。
酢と石鹸、酢と重曹は打ち消し合ってしまうので、最初から酢をいれて漬けることはしませんでした。
1度作ってさえしまえば、少しずつしか使わないものなので、
あとは、鷹の爪の種とワタを注ぎ足し…アルコールを注ぎ足し注ぎ足し…で十分です。
本当ならば、じっくり1~2ヵ月かけて焼酎で漬ける方法がいいのでしょうけれども、今年はすっかり忘れていたので、この方法で。
この、カプサイシン抽出エキスを使って、その時々に合った病害虫対策を考えていくのも、楽しいです。
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