秋の玉ねぎ苗の植え付けのため、穴あきマルチシートを一生懸命張りました。
翌3月頃にもなれば、早生の玉ねぎを〝葉玉ねぎ〟として収穫できるようになるので、以降その区画をそのまま活用することができます。
せっかく苦労して張ったマルチシートですし、また剥がすのも大変な作業。
後作への悪影響というのは、あまりないようですし、
このままマルチシートも剥がさずに、寒い時期の地温の確保になればと引き続き使い続けたりもします。
たまに、途中でネキリムシの食害にあって枯れてしまった箇所や、
新玉ねぎを等間隔に収穫して空いた部分に、他の葉物野菜などの苗を植えていったりすることも。
▼スペース活用で隙間産業。
マルチシートのフィルムに生分解性の高い性質の素材を使う動きも増えてきているようですが、
それで環境問題に貢献しているかは甚だ疑問です。
生分解性の高い素材は脆い点は避けられず、
すぐに千切れてしまったり、そこから風に煽られて破片が飛んで行ってしまったり…。
その有り様をみていると、しっかり回収できることの方が重要なのでは?と思えてなりません。
詳しくは後述しようと思っているので、もし興味がある方がいらっしゃれば覗いていってください。
…ということで、
生分解マルチでは、このように継続して使い続けるというのが難しい、その点だけは前置きをさせて頂きます。
▼▼▼トウモロコシ&小松菜の混植。↴↴↴
3月に新玉ねぎを収穫した跡地に、トウモロコシの種を播種。
その隙間や、北側の列に小松菜の種を蒔いて、〝霜よけ〟兼〝隙間活用〟といった感じ。
小松菜の方が成長が早いので、小さいうちから収穫をしていくようにして、日差しを遮らないように。
トウモロコシと豆類の相性も良いようなので、いろいろ試し甲斐があるがあると思います。
▼▼▼どうせ裂果するトマトも…。↴↴↴
吸水しないように乾燥気味に育てたいのに、穴あき??…とも思いますが。
立派なハウスなど設備はないので、
そんな気合を入れることなく、「潔さ」というバランス感覚も取り入れてみました。
なんか病気かな?…なんとなく成長が遅い?…とか、そう思った時にはスッパリと切り替えて、
そのために『挿し芽』をしておいた再生苗を用意しておいたりしています。
当方、プロではないので。
▼▼▼スイカも雨を避けておきたいけど…。↴↴↴
何年何十年にもわたる品種改良のお陰なのか、酷い雨の梅雨時でも実が割れてしまうことはなく…。
乾燥気味に育てようと意識しすぎないことも、ある意味では大切なのだな~と思いました。
ある意味…とは、設備も何もない条件という事。
当然のことながら、
潅水制限など管理もできる環境がある方が、病気にもなりにくいし糖度も乗りやすいでしょうし、メリットも多いと思います。
無いものねだりはせず、しかし、そこそこに満足できれば良いと思っています。
▼▼▼ズッキーニは湿害を防げるかも。↴↴↴
例年だいたい梅雨明けが近づいてくる頃、
気温が上がり日差しも強くなり、ズッキーニは元気がなくなりがちなのです。
ところが、マルチシートに穴が開いていることで、根が蒸れすぎることがない様子。
黒色シートなので、夏場の熱害も心配ではありましたが、色は気にしなくても良さそうです。
これは何より、耐病性とか情報の少ないダイソー種子でのことなので、家庭菜園規模で楽しむには十分。
また来年も、ダイソーでも取り扱ってほしい種子の1つとなりました。
▼▼▼暑いの大好きなオクラ。↴↴↴
黒マルチとの相性も良いようで、まだまだ寒い日もある生育初期からグングンと成長。
根が直根で、耕さないと成長が妨げられるのか?…と心配もしましたが、全くその様子はありませんでした。
初期の成長からして順調だったので、収穫までが早かった。
シーズン真っ盛りにもなると、毎日のように収穫できるようになってしまうので、消費も追い付かない程になります。
土壌によるのかもしれませんが、改めて耕さなくてもしっかり根が強く深く伸びるのが分かりました。
撤収の際、根を取り除こうにも全く歯が立たず、大変なほど。
▼▼▼枝豆は無難に問題なく…。↴↴↴
マルチ栽培をすると、土寄せができなくなるので、ポット苗を育ててから植え付け。
双葉の下あたりまで、深めに定植してしまえば、あとは何もせず放っておきました。
マメ科なので、肥料残りの少なそうな場所で育てようと意識はしているので、今回この場所もちょうどいいだろうと思いました。
気温が確保できる栽培方法なので、次回はもっと播種時期を早めて育てたいと思いました。
時期をずらして、長く楽しめるように計画的に栽培できたら嬉しいです。
結局、ほぼ1年、この穴あきマルチを存分に使わせてもらいました。
とりあえず、1年よく使い倒した。
もう1つ言ってしまえば、2年目もこのまま秋作に使えるんじゃ?…と頭をよぎってしまったのですが、
ここは、しっかりリセットをしてからのスタートを。
前述にも少し触れましたが、これは生分解マルチではできません。
フィルムがすぐにボロボロになってしまい、防草対策にもならなくなってしまう始末です。
しっかり管理のできる方には生分解マルチが向いているのかもしれませんけど、
私の場合、しっかり回収することの方が大切だし、実質的・現実的な行動だと判断しているだけのこと。
素材の生分解性が高かろうが、原料が自然由来を謳おうが…。
秒で分解される訳ではないですし、その分解の過程はマイクロプラスチック問題であることには変わりはありません。
動物が食べて窒息する可能性はゼロになる訳ではなく、
鳥はや昆虫が喰う場合や、海に流れ付いた後にはその地の生物にどのような影響があるのでしょうかね。
「生分解性が高い」ならば「環境に優しい」と…、それは十分条件にも成り得ない。
時と場合や環境によって異なってくることですし、一概に『分解すればエコだ!』と思い込んでしまうのは安直すぎやしませんか。
そのような妄信を拗らせて発信している方を見かけると、
そもそも、透明の袋に野菜が〝個包装〟にされ並んでるマルシェやグロサリーストアなどないし、それが先進国の衛生観念!!と思い込んでるあたり痛すぎるし恥ずかしいこと。
生分解マルチを使うか否かで、
たったそれだけのことを何かの判断材料にしたり、農家を批判しようとする話もあるようなので、
0か100のスケールしか持ち合わせていない人も存在することも踏まえ、ここに残しておこうと思いました。
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