【枝豆】遅蒔きでも育てられるか~春蒔き中生・茶豆~





以前は、春頃に種を蒔いて、7~8月収穫を目指して栽培していた頃もありました。

ここ最近は、
枝豆収穫の最盛期になると、ご近所から頂いたり、親戚から送られてきたり…と、
有名どころからも、旬の枝豆が枝付きの新鮮なものを頂けるので、育てなくなってなってきました。

少しずらして栽培しようにも、
真夏の暑い時期と雨の少ない時期に重なると、実入りが悪くなったりするようで。

特に、ここ最近は初夏から猛暑日を記録したり、
そこに開花時期があたると、収穫が芳しくなかったりもするようです。

そこで、春蒔きの種でも、夏蒔き→秋収穫もできるかどうか、
素人の手抜き省力化栽培で、試してみようと思いました。

良く出来たら、その年の長期予報を見て、播種時期をどんどん遅くしていき、
そのつもりで夏野菜の撤収時期を考えたり栽培計画を立てられるかも…と思っています。

最近では、『秋蒔き専用』の品種もありますが、
専用の種は、栽培方法が限られ、幅が狭まってしまうような気がしまうので、最終手段に。

枝豆は基本的には短日植物で、だいたい20℃以上あれば生育できるので、
ここ数年の暖冬傾向も利用できるのかもしれませんし、
秋はじっくりと実が入るので、夏よりも美味しい枝豆を育てられるかもしれません。

しかも夏蒔き→秋収穫は、栽培期間が短く収穫できるらしいです。

素人の露地栽培でも、育てられたら面白そうだな~と思いました。



▼まずは、失敗が少なそうな播種時期の種で実験。

うまい茶豆《トーホク》:
中間地の蒔き時は7月中旬まで、暖地では7月下旬まで、の表記。

収穫時期は10月いっぱい可能とあるので、
ここ数年の暖冬傾を考えれば、うまく行きやすいのではないかと…。

夏至を過ぎても播種が可能で、中晩生のもの、
その中から、ホームセンターなどで簡単に入るものがこちらでした。

※秋作向けの棚替えシーズン中に、残っているものは少ないですけど。

一般的な枝豆の抑制栽培は8月いっぱいの播種、
8月中旬~下旬までのようなので、
ひとまず、今回は8月初めの播種で試みて、結果次第で翌年の栽培を少しずつ遅らせて行こうかな~思いました。

▼まずは、じっくり秋作チャレンジ。

夏にポット育苗はしななくてもいいのですが、
最近は、急な豪雨や長雨など極端な天気が多いこともあって、
地中で豆(種)が腐っしまう可能性もあり…、なのでポット蒔きにしました。

鳥害対策は万全でも、大雨でマメが腐ってしまって芽が出なかったら、残念。

徒長気味ではありますが、
成長は早く、播種後10日もしないうちに本葉が出てくるようになりました。

初生葉が揃った幼苗のうちに、早めに定植したかったのですが、
天気に恵まれず…。

石灰だけ撒いて軽く耕し、無施肥での栽培。

前作の肥料残りや、夏越しで残飯堆肥の分解も進んでいるだろうと思うので、
我が家では、マメ科には基本的に肥料はやらないことにしています。

今年は、8月4日に播種&8月13日に定植。

90日タイプでも、約2ヵ月ほどで収穫となるようなので、
10月上旬に収穫ができれば、スムーズな栽培リレーができるようになるかもしれません。

▼早いもので、もう開花…。

6枚目の本葉が現われてくる頃合いなのですが、もう花が咲いているところを発見。

着々と日が短くなってきているのが分かる程なので、
短日による花芽の分化も早かったのかもしれませんが…。

開花が早いのも、少し心配になります。

ここで、〝2本立て〟で栽培できているものは、そのままで、
1つだけしか発芽せず〝1本仕立て〟となった個所は、本葉5枚を残して摘心

1本立ち栽培になってしまったところは、
摘心をして、収量を増やす&株の転倒防止。

ここまで1度も中耕・土寄せもせず、放置…。

そろそろ、初生葉の下まで土を寄せて、
莢が出来始める前に、防除ネットをしっかり張らないといけない時期なのですが…。

ずっと雨続きで、湿った土を掻き混ぜたくないので、土寄せするタイミングに恵まれず。

なんだかかんだ機会を伺っていたら、面倒臭くなってしまい、今に至る。

せっかくなので、美味しい秋作の枝豆を作りたいです。



———-追記———-※その後

本当に、2ヵ月ほどで収穫ができました。

大きく育てた方が実付きも良いのかもしれませんが、
短時間で狭小菜園を回せる回転率を考えてみると、十分にアリだと感じました。

結局、土寄せもせず、
害虫による影響も少ない時期なのか、何もしないままで驚くほどトラブルもなく…。

秋の枝豆も最高ですね。

早生の枝豆では、日照時間よりも気温の影響を強く受け花芽の形成が始まるのですが、

中生の場合は双方の影響を受けるので、夏枝豆にも秋枝豆にも成りえるのだと思います。

数種類も枝豆の種を買わずに、
時期をずらして楽しめる可能性がある方が、家庭菜園には経済的にも嬉しいです。



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