中心部分のブロッコリー(頂花蕾)を収穫した後に、
脇芽の蕾に栄養が行き渡るようになり、脇のブロッコリー(側花蕾)の成長がはじまりました。
頂花蕾をじっくり大きく育てるよりも、側花蕾の成長の方が早くて収量も多くなっています。
側花蕾の成長をみこして、できる限り葉や脇芽を切り落とさないように最初の頂花蕾を収穫すれば、
頂花蕾の3~5倍の収量あるいはそれ以上の「側花蕾」を収穫できることもあります。
スーパーなどでも、この「側花蕾」の部分を袋詰めにされ、店頭に並んでいる光景も良く見るようになってきました。
ゲテモノ扱いせず、これも農家さんの努力と知恵の結晶だよな~と思って、興味を持ってくれる人が増えればいいですね。
今回、頂花蕾の収穫後に、「側花蕾」の成長が勢いを増してしまい、
食べるペースが追い付かなくなってきましたので、冷凍保存してしまうことにしました。
冷凍の野菜なども多く出回るようになり、その使い勝手の良さから広まってきていますが、
冷凍ブロッコリーなども、自宅で簡単につくることができます。
※今回は【写真;左下】のように、そのまま〝小さい葉〟も付けた状態で収穫し、保存しました。
葉の部分も、とても栄養価が高いと言われています。
もし店頭で売られている側花蕾を見つけて「葉」が付いていたとしても、まだ小さく若い葉は柔らかいので一緒に食べてしまうのがおすすめです。
①適宜、お好みのサイズに切る。
②水でしっかり洗い、蕾の隙間に残っている汚れも落とす。
③沸騰した湯をたっぷり、塩も少々入れて、茹でる。
④固ゆで:表面の殺菌ができればいいので、色が鮮やかな緑に変わってから10~20秒程度でザルにあげる。
(冷めるまでの余熱でも、火が通ります。※そもそも生でも食べられます。)
⑤流水にさらさなくてもいい。(水にさらせば、さらに色鮮やかになりますが、水分を多く含ませると解凍後にトロけてしまうため一瞬だけのほうがいいです。)
⑥粗熱を取ったら、フリーザーバックい入れて冷凍。
※「固ゆで」の方が、凍ってカタマリのようにならず、必要な分だけパキっと折って取り出しやすいですし、解凍後もトロけて水っぽくなりにくいです。
自分で冷凍野菜のストックができると楽しいです。
春先のブロッコリーがおすすめ
単に、ブロッコリーの旬の時期だという理由もあります。
今や年間を通して流通している一般的な野菜なので、旬の時期など意識する機会も失われつつあると感じます。
もちろん、旬の時期の食材は言わずもがな美味しいに決まっているというイメージですが、もう1つ理由があります。
栽培したことのある方はよくご存知かと思いますが、
暖かい時期になると害虫による食害が多くなり、どうしても薬剤の散布が必要になってきます。
3月下旬あたりから蝶を数匹見かけるようになりますが、
その蝶が卵を産み、幼虫となり、また成虫の蝶になる頃、ちょうどゴールデンウィークあたりには青虫だらけ。
ブロッコリーも「アブラナ科」なので虫もたくさん卵を産み付けますが、
その幼虫の食害に対処する一番簡単な方法は薬剤の散布ですよね。
せっかく冷凍で長期間ストックしておくのであれば、虫の活動も鈍い時期~収穫も終盤期の春頃がおすすめ。
その時期の旬ものを自然に抗わずに育てたものの方が絶対に美味しいですし、
食材には旬の時期があることを忘れてしまわないようにしたいです。
もし、春にバラのブロッコリー「側花蕾」の詰め合わせを見かけたら、その魅力を少し考えてみるきっかけになればと思います。
出荷をする農家さんは消費者のことを考えて、
茎ごと大き目に収穫し、見栄えや運送にかかる負担を考えて、余計な葉や蕾を切り落として出荷されますよね。
脇芽の「側花蕾」も大きく成長することを承知の上で全部切り落としているということは、
店頭に並んでいるブロッコリーしか見たことがない方にとっては、想像すらできないことなんだろうと思います。
バラ売りのブロッコリーや、葉付きのものに見向きもしない方がまだまだ多いようで、もったいないな~と感じます。
特に、春先、ブロッコリーの詰め合わせ等々を目にするころがあれば、手に取ってみようとする方々が増えるといいなと思いました。
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