ポポーは、夏の終わり~秋にかけて収穫できる果樹です。
横に広がりにくいですし、切り戻せば家の庭でもコンパクトに栽培できます。
病害虫にも強いし、これといった薬の散布も必要ないので、摘果&剪定さえすれば大丈夫。
果実は、バナナとマンゴーのようなネットリ感とリンゴやパイナップルのような濃厚な香りも甘味もあって、独特な果物です。
英名では、カスタードアップル。
今年も3月末頃、小さい蕾を付けはじめました。
▼4月の中旬には、蕾だと分かるような大きさに。
花の中の丸い部分に雄しべ、その中心に雌しべ。
次々と花が咲き、5月中旬くらいになっても花を持っています。
雌しべが先に熟して、雌しべの受精能力がなくなるころに雄しべから花粉が出てくるので、受粉が難しいと言われていますが、
次々と開花するので、自家結実性のある品種を選ぶようにしたり、品種のちがう木を近くに植えれば自然受粉でも着果します。
葉が茂ってくるようになっても、まだ一部では花も咲いてることも多くて、開花の期間も長いので受粉は自然に任せています。
上手く受粉すると、花が落ちて、中心の雌しべが成長してくるようになります。
小さいうちに自然と落下してしまうものもありますが、
受粉はうまくいくと、1つの花に7個くらい着果することもあります。
▼1カ所につき、2~3個に摘果する。
花が枯れると、バナナの房のようにポポーの実が着果します。
雌しべの数が多いので、1つの花でたくさん着果してしまうことも珍しくないです。
自然に生理落下することなく、実が成長していることを確認してから摘果するようにします。
1カ所に、何個も着果したまま欲張っても、お粗末なポポーになってしまいますので、
ちゃんと摘果はやった方がいいと思います。
もう成長の早いものでは、梅雨に雨にも助けられ、いっきに実が肥大化しているものもありました。
まだ、わずかですが摘果待ちの部分も残っていることがあるので、収穫を楽しみに摘果を頑張ります。
夏の終わり~秋、食べ頃になると、落果…、完熟のサインです。
でも、
落果するまで放っておくと、見た目が悪いので、熟し始めた辺りで収穫するようにします。
あまり店頭には出回らないものですし、販売されたとしても地産品として近隣の店で並ぶだけ。
昔の人は、庭に植わってたよ~とご存知の方も多い印象で、
バターみたいなアケビでしょ、と懐かしむ人もいらっしゃいます。
逆に、今の時代では珍しいものになってしまったようですね。
▼▼▼次回!ついに収穫シーズン。↴↴↴
Comments are closed, but trackbacks and pingbacks are open.