もともと日本にはクリスマスなんてものはないので、日本の企業が創り出したものです。
で、相手の宗教に全く配慮のない「メリークリスマース!」、
むしろ、相手が外国人っぽいと、もっと張り切って声をかけてしまうようです。
クリスマスの何を祝う行事なのかは曖昧なままでもいいとしても、
そろそろ、それが相手の信じるところによっては不愉快に感じることもあるとしっかり教えてあげようよ、と思うんです。
終業式にクリスマスのプレゼント交換をして、冬休みに入る学校もあると聞きましたが、
クラス全員の参加が当然とする考え方の教員までいるとか。
クリスマスは宗教行事であることを、決して忘れてはいけないと思います。
相手の信じる宗教にも配慮し、
臨機応変に「Happy Holidays!」と言える子供たちが増えればいいな~と思います。
▼▼▼ホリデーシーズン!!
~家で勝手気ままにケーキバイキング~
まずは、シュトーレン。
ドイツで、クリスマスの準備の合間に食べるもので、毎日少しずつ食べていきます。
12月になると、長く持つようなクッキーなどの焼き菓子を大量に作って、
クリスマスまでに少しずつ食べていく…という国がヨーロッパには多いかと思います。
シュトーレンは酒漬けのフルーツや乾燥されたナッツを使いますし、
上から粉糖を分厚くかけておくことで、それば防腐効果にもなるので日持ちします。
クリスマス当日に食べるケーキではなく、
クリスマスの準備に忙しいシーズンの、作り置き保存食にイメージは近いようです。
また、サンタがプレゼントを持ってきた時に食べてもらえるよう、少し残しておく、
(そうすると子供たちが少しずつ大切に食べる)という家庭もあるようです。
サンタさん用に残しておく文化は、フランスなどでも聞いたことがあります。
我が家は今年、3回くらい追加で焼きました。
数個分いっきにまとめてつくっておけますし、
未発酵のままの生地を冷凍保存しておくこともできるので、案外つくりやすいと思っています。
▼ホリデーシーズンはサンクスギビングから。
アメリカなど北米では、パンプキンパイやタルトが多いと思います。
感謝際の日も、クリスマスも家族で一緒に過ごすもので、頂くメニューも同じことが多い。
それがアップルパイだよ~という家庭も。
我が家は毎年のようにバターナッツかぼちゃを育てていますし、
こぼれ種から勝手に生えてきてしまうこともあるので、収穫量は多め。
12月に入ったら、多めに作って冷凍しておくこともあります。
りんごも12月になると、毎年のようにたくさん頂くので、
食べきれない分でアップルパイを作ったり、ちょっと余裕のある時はタルトタタンに。
その時期のものを使っているので、別に日本にいても自然と作ってしまいます。
▼今年最後を飾るケーキはラフランスのタルト。
ちょうど、12月に入ってラフランスが旬の時期。
こちらもまた、毎年のように頂くものなので、
熟れて食べ頃のものが悪くなってしまうともったいないので、タルトにして保存。
いちおう加熱してあるラフランスなのですが、
タルトの中に、生のままのラフランスの香りも一緒に閉じ込められているかのような美味しさ。
ラム酒も効かせて、大人の味。
今年は、同じものを2個つくり、冷凍しておきました。
半日ほど冷蔵庫に入れて解凍すれば、美味しく頂けます。
▼クリスマスカラーの要望があった。
クリスマスといえば、赤?と思い、
そこで思いついたのが、レッドベルベッドケーキ。
昔ながらの伝統的なレッドベルベッドケーキは、ココアの化学反応を利用して茶褐色に、
今は、合成着色料を使うことも増えてきたのですが、
アメリカでは、ビーツの色素を利用してココア味のレッドベルベッドマフィンなどを作ることがあります。
もともと甘味のある野菜なので、スイーツに使うのも当然アリなのです。
【写真:左】
ホットケーキに茹でビーツを混ぜてみたもの。
これはホットケーキに混ぜるだけなので、簡単にできました。
【写真;右】
ビーツカラーのレアチーズケーキで、
白をピンクを完全に混ぜ合わせず、まだら模様に残したら宝石のようになりました。
生地に拘らなければ、
あとは混ぜるだけなので、こちらも簡単にできると思います。
ビーツも、毎年のように育てて、冬も放っておくことが多いです。
ロシアでは冬の保存食のようなものなので、食品倉庫(冬はだいたい天然の冷凍庫)に保存。
また、翌年3月頃になったら種を蒔こうと思っています。
本来、クリスマスにイチゴなんて、必要ないんです。
四季なりイチゴを暖かいベランダで育てていると収穫できることはありますが、気候的には休眠期。
成長はできても熟れるまでに時間がかかるため、
旬の時期に向けて養分を蓄えたほうが良く、花が咲いても摘み取ってしまうこともあります。
日本にいると、何が旬なのか分からなくなりますし、通年で店頭に並ぶような野菜も多いです。
昔から、料理とその土地の文化や風習、特に日本では強い繋がりがありますし、
行事に合わせて、その季節の食材をつかった「行事食」というものがありました。
そんな、風土に根差した文化が生きてきたはずなんですが…。
クリスマスともなると、逆に季節感も一切なくなるんです。
無理やり収穫ピークをクリスマスになるようにコントロール、
1年で1番流通する時期が12月後半に集中し、以降も5~6月頃まで店頭に並びます。
本来の旬の時期ではなく、〝真逆の時期〟に収穫のピークをコントロールしているんです。
クリスマスケーキには苺が絶対に必要!クリスマスといえばイチゴのショートケーキ!という、
商業主義に傾倒した文化がすでに根付いていることに、驚きました。
※褒めてない、称えてない、悪い意味ですよ。
苺がクリスマスシーズンに向けて高値になるのは、その需要が一極に高まるから、
それ以外に、燃料費の兼ね合いもあります。
冷却水を流す管を張り巡らせてあったり、加温ハウスの環境制御など、高度な設備も要します。
旬の時期とは真逆の12月下旬~年末年始に、
大きい粒を揃えて収穫できるよう、燃料を費やしているんです。
作物によっては、ハウス内の二酸化炭素濃度を上げるためにも、さらに燃料を炊いています。
海外でもやってるじゃん!などの底辺発言もありそうですけど、
火力発電により生じた二酸化炭素を活用するなど、その本質は異なるかと。
これが、『食育』を通して子どもに教えたい経済循環…?
「クリスマスには、イチゴののったクリームたっぷりのケーキを食べるものなんだよ」と、
イメージ作りに始まり、文化として定着させ、需要を産み出し拡大させていった、
そして栽培環境をコントロールするために、農業サイドも様々な設備的な需要を生み出してきました。
でも、そろそろ収束させていくべきなのでは?
学校の家庭科の授業の中で、環境負荷のことにも触れ、
〝できるだけハウス栽培ではなく、旬のものを食べたいですね〟と言っただけで、
農家の子どもが虐められる!教師は野菜を食うな!と親から恫喝かのようなクレームがあったそうです。
利権屋による圧力構造の縮図、ごく身近にもあると気付かされました。
教育現場がこのレベルだから、
日本の子どもが自ら考えさせ異見させるような機会もないのだろうと、察した次第です。
地球温暖化問題に声を上げる若者が増えてきましたが、
政府を批判しただけでは無意味で、利権が絡むと及び腰になる国だと分かっているのでしょうか。
自らが消費者として最良の選択を積み重ねていけば、企業の方向性も変わっていきますので、
この国の場合は国政に訴えるのではなく、既成事実を作る他はないと思います。
利権を害さないように、後から付いてくるのが日本の政治スタイルですよね。
地球温暖化を政治的に訴えようとする若者が増えてきたことは、2019年の日本にとって大きなことだったのだと思います。
けど、政治だけの責任にしていては、いづれ数年後は自身も商業主義社会の歯車の1つとなり、搾取に加担するだけ。
カップラーメンを食べるならRSPO認証パーム油のものを選ぶとか、
石油由来製品の使い捨てが日常化している消費行動を変えるとか…、身近にできることはたくさんあるんです。
こういったことは、日本の義務教育では利権の絡みで教えてくれることは少ないのだと思いますが…。
地球温暖化のデモに参加するような若者には、
少しずつ利権保護主義的な教育から脱してみることから始めた方がいいのではないかと感じました。
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