里芋が大好きなのですが、
冬の本格的に冷え込むようにならないと値が張るので、その時期までは少ししか買えません…。
そこで、マルチシートを使って、春先の忙しい時期に被らないよう早めに植え付け、
そして早生の品種を早く収穫できるようになりました。
(※4~5月は夏野菜準備で大忙し。)
さらに、芋塊の内側に虫が入り込みにくくなるので、
そのおかげで、芋が喰われた跡だらけになることも本当に少なくなり、助かっています。
マルチ栽培には手間がかかるのですが、
植え付けの時だけのことなので、その点を考えると向き・不向きがあるとは思います。
芽が出そろったら、時期を見てマルチを剥がす方法が一般的で、
しっかり追肥&土寄せを繰り返すべき…とは思いますが、ここ最近は気候条件が合わなくて難しいのです。
▼▼▼栽培方法についてはコチラ…。↴↴↴。
ここ数年は暖冬ということもあり、
3月下旬には、保存してあった芋から芽が出はじめてしまっていました。
なので今回、早生の種芋は3月中旬までに植え付け終了。
植え付け~収穫まで、マルチシートは張りっぱなの放任です。
長雨が続いて土をいじれない日が続いてしまったり、
逆に日照り続きで土寄せをすると、余計に乾燥がすすんで葉が枯れ焼けてしまったり…。
いろいろと悩むのは止めました。
前回、夏場の高温&強い日差しでも、特に高温障害・熱害などもなかったので、
今回は、さらに効果の保温効果の高い〝透明マルチシート〟を試してみました。
〝白<黒<透明…〟の順に、保温効果が高くなると言われています。
▼▼▼3種類のマルチ栽培。↴↴↴
▲※赤い透明マルチで栽培!☝☝☝
白・黒のマルチ栽培は、心配はありませんが、
透明のマルチでは地面が遮光されないため、『雑草』と『高温』の2点が心配されました。
保湿を目的としてマルチシートを使うのは、個人的にはおすすめしません。
◆マルチ内の雑草
白黒と違って、透明マルチは遮光されないため、当然ですが雑草が生えてくるようになります。
日の光が遮られていれば、雑草は成長しないので便利なのですが、
夏場の透明マルチの場合、シートの内部が超高温になるので、雑草は熱に耐えきれず枯れていく様子が分かります。
冬場は、地温を確保するためによく使われる透明マルチだと思いますが、
夏場は暑すぎて不向きかと思いきや、作物によっては太陽熱消毒もできるのかもしれません。
芋塊の中に、虫は見当たらず、舐められた跡もほとんどありませんでした。
◆かなりの高温になる
深植えをしているので、直接的な熱害のような影響は感じませんでした。
ただし、日照りが続いた夏場の時期に、
潅水の方法などによっては地中の芋も煮えてしまう可能性もあると思います。
マルチシートの中に直接潅水したら、きっとアウトでしょうね…。
大雨が降っても、畝間に水がたまるようになっていたから大丈夫だったのかもしれません。
▲あとは、品種と土壌、環境に御相談。
背丈が高く、大きく茂るタイプの品種であれば、
直接地面に日が当たらないので、地温が高温になる心配など必要ないでしょうし、
そうなれば、透明マルチである必要はないのかもしれません。
背丈の低いタイプやその他、成長過程も想定しつつ、
畝間を狭くしてみたり、畝を作る方角を変えたり、環境に合わせて工夫できることは多々あります。
大きい葉が広がれば、それだけ地面に直射日光が当たらずに済むので、
水分蒸散を防げますし、雑草も生えづらくもなります。
畝の方角を考えて、畝間に日が当たりづらくさせるようにしてみたり。
風向とか、傾斜地だとか…、
プロは様々な要因を考慮しつつ、その土地を活かした栽培方法を自分なりに試行錯誤しているのだろうと思います。
今年も大きな問題もなく、9月中旬には収穫をスタート。
暖冬で、芽が出そうな品種の種芋からどんどんと植え付けていったため、
その品種や、植え付け時期の目印(※収穫順の目印)に…と使い分けるのもアリかな~と。
ここ数年は暖冬の影響で、芽出し作業などせずに植え付け時期が迫られていましたが、
今シーズンは寒冬の予報なので、種芋の保存方法から注意しないとな~と思っていますし、
来シーズンの種芋の管理方法も再考しないと、芽出し作業で時間がかかるようになってしまうかもしれません。
その土地の環境のみならず、年々変わる気候の影響も身近に感じられます。
何かを〝創造〟する仕事に携わる方が大半となった社会で、
コト・モノを消費するだけの生活の中では、普段感じられない尊いものだと思います。
▼▼▼追肥&土寄せは1回しかできなかったことも。↴↴↴
梅雨明け後には、かなり大きく成長していしまい、さらに日照り続き。
このタイミングで土寄せをしたら、いっきに枯れてしまう可能性もありますし、
草むしりさえも、やめておこう…と思うように。
※草管理は、地上部を刈るだけにしました。
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