今年、「利平」は9月下旬に入って収穫できるようになりました。
早生の栗はひと段落して、そろそろ秋めいてくる頃合だな~と知られてくれます。
利平は〝栗の王様〟とも呼ばれているそうで、甘味もあり香りも芳ばしい栗。
中国栗の天津甘栗と、日本栗との掛け合わせなので、日本甘栗とも言えそうです。
ただ、やっぱり日本栗の系統を受け継いでいて薄皮がはがれにくいですし、
実はポロポロと崩れてしまいやすいので、甘栗のイメージのようには上手くいきません。
▼▼▼簡単に剥ける栗「ぽろたん」。
大粒の栗なので、渋皮煮にするととても存在感もあって、食べると実が柔らかくて甘いんです。
でも、渋皮煮は何度も茹でたり浸しておいたり再度処理したり…と手が掛かるので、シロップ煮に。
甘露煮ともまた少し違って、
剥いた渋皮も一緒に煮て、シロップ漬けにしてみました。
やっぱり、渋皮のビターな風味がないと、実だけでは何か物足りないので、
渋皮煮でもなく、甘露煮でもない感じに。
ただ、利平は実がすぐに崩れてしまうんです…。
弱火で、あまりグラグラしないように茹でていても実が割れていってしまうくらいなので、それはそれで大変。
▼利平の頭のうぶ毛が特徴、かわいい。
結局、実が崩れてしまったものは、ケーキに利用することにしました。
栗×チョコレートのケーキにしましたが、
あまり甘いものが得意ではない私でも美味しく頂けたのは、渋皮の風味があったからかも。
小さく割れてしまったものは栗ペーストとして、かろうじて形が残っている栗もいれ、
あとは糖分はチョコレートのみにしました。
(さらにハチミツをかけて食べている家族もいましたけど。)
渋皮の苦味芳香物質もポリフェノールなので、ある程度の抗酸化作用があることは驚くことはあにとしても、
その作用のなかでもアルツハイマーなどによる脳の機能回復にもいいと言われているようで、
私の脳も、欲していたのかもしれません。
▼残った割れ栗は、ペースト状にして栗ジャムに。
まだ、煮詰めている間に少し型崩れしてしまった栗があったので、そちらはペースト状に。
単に、好みの柔らかさになるように、煮詰めたシロップを加えながらフードプロセッサーにかけるだけ。
今回は、最後にラム酒を加えました。
ブランデーにするか、意外とキュラソーもいいんじゃないか~と迷いましたが、今回はラム酒で。
このマロンペーストを使って、マロン・シナモロールを作りたいな~とか、
ペーストと栗を求肥に包んだら美味しいだろうな~とか、
そろそろ年末年始の餅の準備をする季節なので、大福餅に入れたいな~とか…。
栗スイーツは、夢膨らみますね。
Comments are closed, but trackbacks and pingbacks are open.