こぼれ種の野良大根

【こぼれ種の野良大根】見た目が紅くるり、でも中身は赤くない!





昨年の春、董立ちした大根を採種するために放って置いたまま、梅雨を迎えてしまいました。

雨がずっと降り続き、私もあまりマメな方ではないので、乾燥、採種するタイミングが合わず…。

長雨が続く中、わずかに晴れ間の続いたときに、やっと保存できました。

今回採種したのは、紅くるり大根紅化粧大根の区画で、もちろん交雑していることは分かった上での採種です。

夏に、この種子を試しに水に浸しておいたところ、
一般的な「白根」のカイワレと、「赤根」のルビーカイワレのような芽が出てきました。

何も栽培できない真冬の寒い時期に、スプラウト栽培でも楽しもうと思って採種したタネですが、
今年の暖冬はこれまでにないくらいに暖かく、まだ通常栽培の大根の葉も元気で十分に食べられる状態なので、
まだ、スプラウト栽培には至っていません。

紅くるり×紅化粧の交雑大根

▲初秋、草刈中に発見。

タネの乾燥後、回収した際などに零れ落ちたタネも多くあったようで、
草管理をしていたところ、たくさん大根らしき葉を発見、そのまま様子をみつつ放っておくことにしました。

まったく土を耕したこともない場所だったので、土は硬かったですし、
見つけてからも肥料をやったりすることもなく放置していたので、不耕作・無施肥、そして無農薬栽培。

まるで自然栽培のよう…。

そんな大根の存在もすっかり忘れていましたが、
寒さで雑草の勢いもなくなったことで、赤い大根を再び発見、年末あたりから美味しく頂いています。

不思議なことに、見た目が紅くるり
でも紅化粧の形質を受け継いでいるのか、中身は白い大根、
少し青大根のような、緑色にも見えるんです。

これまで以上に甘い大根で、まるでヤーコンのような?とまでは言い過ぎなのですが、
とにかく多汁感と甘みがサラダ大根以上、シャリシャリ食べられて止まらない…。

他にも、少し遠くで様々な大根を育てていたので、他の品種も交雑しているかもしれませんが、
こぼれ種栽培は、家庭菜園ならではの魅力。

おこぼれ大好き、ありがたい。

思いがけず、美味しい大根にありつけました。

まだ採種したタネが沢山あるので、
やっぱりスプラアウト栽培を始めてみるか、春頃に大根栽培を始めるか、それとも来冬に美味しくいただくか…、
一通りやらないと、使い切らないかもしれません。

この際、ラデッシュシードでマスタードを作ってみるか、悩みます。

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