ポポーは収穫のタイミングが難しく、だいたい落ちそうなものから食べています。
少し早めに収穫して、追熟しても美味しく頂けるのですが、食べ頃タイミングも見極めが難しい。
しかも、食べ頃は一瞬なので、冷凍したりジャムに加工してしまいます。
よい香りで食べ頃を知らせてくれたものから、冷蔵庫に入れて追熟を緩やかに、
少し小ブリで、種が邪魔なものなどを使って、ジャムを作りました。
▼▼▼栽培&収穫&追熟。↴↴↴
カスタードアップルと言われるのもあって、ねっとり感があり、
加熱加工しても、ジャムというよりプリンのような固めのペースト状。
我が家では、これを〝ポポーバター〟と呼んでいます。
水分を多めに伸ばせば、ジャムらしいゲル状にもなります。
最近、〇〇バターなど、フルーツとバターを組み合われたものが広まってきましたが、
個人的には、メイプルバターの方が昔から馴染みがあり、
煮詰めてペースト状にしたものは〇〇バターと言うのではないかな…と、未だに少し違和感を感じています。
メイプルバターは、「メイプルシロップ」を煮詰めてペースト状にしたものなので、
ポポーも煮詰めて種を分け、瓶に詰めて冷やしたものをポポーバターと呼んでいます。
【写真;中】
スプーンでとると、スプーンから全く垂れたりせず、形が崩れるこもない固めのペースト状。
※イメージ、出汁入り味噌くらいのペースト状。
あらかじめ皮を剥いて、適度に切り分けたポポーを、焦げないように「弱火」でクツクツと煮ていきます。
熱で実がトロけてくると、種と分けやすくなります。
全体的に実を種がほぐれるようになれば、ほぼ完成。
歯触りを良くしたい場合は、種を取り除くついでに、ザルなどで濾してもいいと思いますが、
個人的には、実が少し残る荒いペースト状が好きなので、スプーンで種だけ掬い取るだけ。
熱々のまま、煮沸した瓶に詰めて、逆さにして少し冷ましてから冷蔵庫で保存。
ただし、2点ポイントが…。
1.『レモン汁』を合わせて入れないと、酸化しやすくなってしまい、
色が褐色に変わってくるようになります。
空気に触れている部分から、少しずつピンク色に変わってくるので、
カビているように見えてしまい、見栄えが悪くなってしまいます。
火を止める直前にレモン汁を加え、ひと煮立ちするようにします。
2.ポポーそのものが十分に甘いので、今回は砂糖は加えませんでしたが、
砂糖を入れた方が長持ちします。
個人的には、甘いものが苦手なこともあり、
ポポーの甘味だけで十分だったので、ポポーに砂糖はいれませんでした。
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熟れたバナナやマンゴー、パイナップルにような甘さと香りが独特で、好き嫌いも分かれるようですが、
やっぱり追熟が難しいですし、
流通させるとると収穫のタイミングの見極めが難しくなるようです。
それによって、好き嫌いも分かれてしまうのではないかな~と思うので、
苦手意識のある方は、すでに加工されたジャムなどがおすすめです。
プレーンヨーグルトに、とても良く合って、
独特な甘さと香りがヨーグルトの酸味でカバーされ、本当に美味しく頂けます。
テレビで、『幻のフルーツ』などと言われているようですが、
昔は、庭によく植えられていたのもだそうで、懐かしがる方も多くいらっしゃいます。
いまは、様々な品種が揃うようになり、果実も大きく食べごたえもアップ。
まっすぐ縦に伸びる果樹なので比較的あまり場所を取らず、病害虫もなく薬剤散布も特に不要です。
また昔のように、庭木として植えられるようになれば、全然『幻のフルーツ』ではなくなると思います。
果樹栽培ブームも来ているようなので、候補の1つにいかがでしょうか。
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