台風19号が去ったのち、銀杏の実がたくさん落ちはじめたようだったので、収穫。
果肉の部分をふやかすために、2週間ほど水に浸して放って置きました。
水にしっかりと浸しておけば、そこまで強烈な臭いはしないのですが、
雌木が街路樹に使われている場合は、通行人が踏み歩くので臭いは強烈ですよね。
ただ、そこに昔から植えられていたものであり、四季の移ろいの中で自然発生的に生じるものに対して、
あとから来た人間が増え、それに伴い通行人も増えただけのことなのに、苦情もあるとか…。
「歩きたばこ」と違って、対象物は移動などしないのですが、
生理現象を、自分のために排除しろってことなのか、
全ての雌木を撤去しろ、という意味なのか…分かりませんけど。
次は、人間の都合で絶滅させられてしまうのでしょうかね。
※野生絶危惧滅種。
▼▼▼前回!銀杏拾い&前処理。↴↴↴
銀杏は、イチョウともギンナンとも、ギンキョウとも読み、
Ginkyoを間違えて、Ginkgoと伝わってしまった、つまり日本語由来なんだよ~とか、
原爆にも耐えたって本当か!?とか、日本のイチョウ並木を見たい!などなど盛り上がるのですが、ここまで嫌われているなんて残念ですね。
※被爆樹木にも様々ありますが、イチョウが有名。
街路樹にも色々な種類がありますが、防火樹としても昔から利用されてきた歴史とか、
不吉な言い伝えから、逆に、神聖で由緒あるのもまで本当に様々。
東京都のシンボルツリーはイチョウな訳ですし、
シンボルマークもイチョウ葉を模したデザインに見えるので、もう少し興味を持ってあげてもいいのに…と、
いろいろ思いに耽りながら、果肉処理!
銀杏の果肉の部分はウルシに似た成分なので、あまり直接皮膚に触れないようにしています。
私は、皮膚カブレなど起こしたことなく、
皮膚の薄い部分に触れると、うっすら着色がある程度ですが、いつカブレるようになるか分からないので、念のため。
ぎんなん果肉がほとんど取れるようになるまで、水を貯めた容器の中で、踏み踏み踏み踏み…。
溜めた水に浮く銀杏は、中身が未熟なので取り除き、
果肉の部分は肥料になるので、生ゴミ堆肥にするため畑に埋めてしまいます。
あとは、乾かして終了です。
果肉を取り除いたのち、さらに臭い残りを和らげるために、また水に浸しておくこともあるようですが、
あの匂いも銀杏の特徴の1つなので、完全に匂いを消してしまおうなんて邪道だし、無理なんじゃないかと思うんです。
ナチュラルチーズの風味を受け付けない方がいらっしゃったり、
日本はプロセスチーズは主流なので仕方がないとも思いますが、
芳香成分の1つ〝酪酸〟も、銀杏と共通点のあるカルボン酸(脂肪酸)ですよね。
〝ヘプタン酸〟はキツイ体臭のように表現されることもありますが、香料の原料でもあって、
もともとは体臭を隠すための香水には必要な芳香成分なので、
体臭をカバーするために、体臭とも上手く織り交ざるよう調合されているもの。
日本の小手先の香りブームとは全く違う代物で、
単調で強刺激の香料で、臭害をまき散らす高残香性柔軟剤・洗剤など、フレグランス文化を気取るなんて恥の極み…。
しかも、和食ブームもあって日本の発酵食品文化も広まってきているからこそ、
その発酵と腐敗の違いや、その境界線を探る科学や文化を分からないまま、
全てのカルボン酸臭を不快なものとして生活圏から排除してしまおうとするのは、哀しいです。
▼炒り銀杏&チーズでお酒もススム。
まず初物は、炒り銀杏で!
割れ目を入れて、表面がこんがりしてくるまで炒り、シンプルに塩だけで。
どんな煌びやかな装飾品よりも、エメラルドグリーンの臭い宝石がスキ!
殻を剥くのは地味で大変ですが、甘さとほろ苦さ、香りの余韻を楽しむにはちょうどいいくらいです。
でも、調子に乗って食べていると動悸がしてくるので、
それが中毒症状の初期症状なのかな~ということで、大好きですけど少しずつ楽しむようにしています。
なぜか、炒り銀杏の場合は、7~8個で頻脈に…。
体調に気をつけて、美味しく旬の味覚を楽しみたいと思っています。
▼銀杏ご飯も、大好きです。
我が家で銀杏ご飯をするときは、炊飯器の炊き込みご飯ボタンがあったので、そちらで。
御釜で炊いたら、もっと美味しいでしょうね、
いつか、美味しく炊けるようになりたいです。
銀杏は、あらかじめ硬い皮を剥いて、昆布、酒、塩をひとつまみ、
あとはいつも通りにお米を炊く感じ。
さらに、お米が美味しく感じられて、ついつい食べ過ぎてしまいます。
次は、揚げ銀杏を食べたいです。
今年は少し、収量が少な目のように感じたので、
近所に、銀杏の雌木が植わっていないかな~と…さらに銀杏拾いに行きたくなってきました。
▼▼▼次回!瓶詰めにして保存しました。↴↴↴
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