「マコモダケって、竹の子の仲間?」と聞かれることがあります。
確かに、竹の子のような名前ですし、歯触りも似ているので竹の子のように調理して頂くことが多いですが。
マコモダケはイネの仲間です。
2m超えするイネ科の植物で、夏の終わり頃から茎の根元あたりが膨らみ、その太く成長した部分を可食部として収穫します。
ほんのりと甘味があって、クセのない芳ばしい香り。
食感もいいですし、竹の子よりも手間がかからず調理も簡単です。
中華料理でよく使われる食材ですが、煮物や味噌汁に入れても美味しいですし、そのままホイル焼きにして丸ごと頂くのも贅沢です。
おすすめは、炊き込みご飯。
我が家では「マコモごはん」と呼んでいます。
竹の子の旬の時期が終わると水煮保存などでしか手に入りませんが、竹の子のシーズンオフに楽しめるので知る人ぞ知る作物です。
やっぱり、イネ科の植物ですから、幼苗なんて稲とそっくり。
田んぼの稲を、引っこ抜いたような感じです。
栽培も、稲と同じような育て方です。
そこら辺の河原で生えていることもあるそうですが、
あまり知られていないというのと、他にもイネ科の雑草も多いので見つけるのは難しいのかもしれません。
4月の中旬くらいから苗を選定して、田んぼを整えたり準備をし始めて、4月末~GW中に植え付けます。
気温の上昇とともに、ぐんぐんと苗は成長して2m超えの大きな株になります。
まだまだ市場で目にする機会も少ないのですが、秋口に店頭で見かけた際は、ぜひ手に取ってみてください。
マコモダケの皮を使って「マコモ茶」として飲む方法もあります。
そのまま湯を注いでもいいですし、煮出すとさらによし。
少し炒ると、芳ばしいマコモ茶にもなります。
もし、マコモダケが手に入ったら、皮をすぐ捨ててしまうのはもったいない…。
乾燥させて茶葉にできるので、こちらも、機会があればぜひ。
Comments are closed, but trackbacks and pingbacks are open.