【万願寺とうがらし】葉の佃煮!~少しずつ整枝作業で収穫~市場に出回らないのには訳がある!





ピーマンの葉を佃煮にでもしようとしていると、
「そんなもん食べるの?」とか「葉って毒があるんでしょ?」と、トゲのある言い方で絡まれることがあります。

あなたが食べる訳でもないのに…と、意味不明です。

ほんの僅かでも毒性があると食べられないのであれば、何も口にすることなど出来ません。

むしろ、新規化合物には無頓着な方ほど、
長年かけて改良され、研究されてきた作物に対しては、超過敏に反応される過激な傾向ありませんか?

情報があるから怖くなる〟という、現代社会の一端を現わしている部分だと思います。
※逆に、全成分情報を国にすら開示してない商品は、何ら抵抗も無く、簡単に手が出ますよね…。
(この現象をなんと称したらよいのか?、知りたい…。)

なんでもネットで調べられるようになり、便利になるどころか、逆に面倒なことが増えてきたような気がします。



今回、なぜ毒があるとか、食べない方がいいと言われるのか、考えてみました。

その理由は大きく分けて2つ。

『改良前の毒性』と『農薬の適用外』です。

元をたどれば、どんな植物でも害虫から身を守るための能力が備わっていたもので、
その中で改良の余地のある有効な植物を活用してきたのが、今ある身近な野菜たち。

しかも、情報に対して一方的にコワイコワイ!~言っている方々のうち、
最も身近なところでいう、ジャガイモのソラニン・チャコニン等の影響を受けたことがあるのでしょうか?

エグい未熟果のを「あの独特の食感と味が美味しいんだよ!」などと、言うような方までいらっしゃいます。

中毒症状を気づかないことも、認めないことも、珍しいことではありません。

緑化していなければ大丈夫!という事では無く、
また、天然毒素がゼロになる!という訳でもないんですけどね。

▼▼▼何10kgと摂食することは無い…。↴↴↴

【じゃがいも】収穫第1弾!~早掘りの小芋は特に注意~

▲ジャガイモの場合は収穫時期に注意したり、未熟果を避ければ問題ありません。
※家庭菜園をしない方には無関係な話です。

あと、もう1点だけ追加で挙げるとしたら、未熟果トマト。

これもアルカロイドの一種〝トマチン〟が多く含まれるというだけで、
その情報だけが独り歩きしたのか、「食べてはいけないものだ!!」とキツく言われたことまであります。

赤く熟してくるとトマチンは徐々に減ってくるようになりますが、
これも決してゼロになる訳ではないですし、完熟後であっても品種や育て方によっては特有臭として感じられるものもあります。

しかも、青トマトのまま何10kgと食べることはないのに、そんな心配をする必要があるでしょうか?

むしろ、抗腫瘍効果や抗コレステロール作用など様々なことが言われています。

▼▼▼何10kgと摂食することは無い…。↴↴↴

【青トマト】グリーントマトジャムにした。~赤くならなそうなトマトを活用~

身近な作物が完熟期を迎えても、毒性はゼロになることはなく、むかしの植物の名残はゼロにはなりません。

情報に踊らされてゼロリスクを求めていると、何も口にすることはできなくなってしまいます。

既にある情報から、何をどう判断していけばよいのか、これはリテラシーの問題とも言えてしまう。

部分的な既知情報に振り回され、未知情報には目もくれない、
というような姿勢はバランス感覚が悪いのではないか?と、どうにも腑に落ちません。

既知情報の断片に振り回されてしまう人は、
その情報の真意を自身で判断することもせず、目の前の人間が何を言っても結局聞く耳を持たない、
これ、セオリーとなりつつあるので黙って笑ってその場を収めるようになりました。



『農薬の適用外』とは、収穫部分や収穫時期などで変わってきてしまう問題です。

本来、果実部を食す想定で適応薬とされているものを施してした場合、
葉や花はもちろん茎の部分を可食部として扱うと「農薬の適用外使用」となってしまうことがほとんど。

例えばトウガラシ属のピーマンやとうがらし等の場合、
農家は果実の部分を出荷するために栽培しているため、それに応じた農薬を使用しているのです。

この際、その他の部位を食べることを想定して試験をしていないので、適用外となります。

目的の収穫部位に合わせて、その作物に適用する薬品を使わなければならないので、
最初から葉も食べたい場合は、そのつもりで栽培していく必要があります。

同じ植物でも、収穫する部位が異なる場合は、別の収穫物なので〝異なる作物〟として考えます。

…そんなこんな、
いろんな情報の断片が独り歩きし、正確に理解されないまま複雑に絡みあい、
いつのまにか負のイメージが強く印象に残ってしまう事というのは、世の中には結構たくさんあるものだと思います。

いろいろ思いながら、いちおう今回は記録として残しておこうと思いました。

万願寺とうがらしの葉の佃煮(農薬不使用だから収穫部位に制限はない)

今回、万願寺とうがらしの葉の脇芽を少しずつ整理。

放っておくと、株の内側ばかりに脇芽が込み合ってきてしまうので、込み合った部分を整理します。

風通しがよくなるようにしつつも、
あまりにも葉を減らしてしまうと夏の強い日差しで果実表面が焼けてしまったりするので、注意しました。

火を通すと嵩がかなり減るので、実の部分も一緒に。

取り除いた枝に、まだまだ小さい万願寺とうがらしもあったので、そちらも加えます。

油揚げや雑魚、胡麻などと和えて頂くのが大好きです。

少しほろ苦い香りが爽やかで、昔なつかしい気分にさせてくれます。

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