種生姜を来春まで保存!~越冬させて栽培する~





種生姜を保存するのには、専用冷蔵庫で湿度や温度を一定にコントロールさせる必要があり、
私のような素人が、生姜を越冬させるのは難しいよ、と言われ続けてきました。

里芋のように、深く穴を掘って土中に保存しようにも、そう簡単には上手くいかないのです。

管理が難しいことや、環境・設備に投じていることを考慮すれば、種生姜の値が張る理由としては納得できます。

でも、毎年のように種生姜から購入し直して栽培するのには、趣味レベルの家庭菜園には経済的な負担が大きいので悩むところ。

そこで、もう失敗したら失敗したで、その時点で買い直せばいいか!と思い、ダメ元で試してみたところ、意外にも成功。

2年連続で暖冬だったことも影響してるのかも…とも思いましたが、今年も同じように種生姜を保存したいと思います。

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【黄金しょうが】収穫!さっそく生姜湯に…あったまる。

マンションなどの集合住宅では、
冬場でも建物自体が暖かく保たれるので、越冬に成功させやすいと聞いたことがあります。

ですが我が家は一軒家。

冬場、誰も自宅にいない時間が長いだけでも、建物がキンキンに冷えてしまいますし、
直接日の当たりにくい1階や、特にベタ基礎ではない古い部分(床下コンクリートなし)は、深々と冷えが床下から感じられるほど。

生姜は10℃を下回ると腐ってしまいますが、15℃以下で生育が止まるので、1日の平均で15℃くらいで保存できるようにするのが理想。

何の緩衝材もなく越冬させようとしても、冬は屋内でも10℃以下になるので注意が必要ですし、
逆に暖かいと、20℃以上で発芽しやすくなってしまうので、その点も気を付けるように意識しています。

そこで、他の家庭菜園ティストの方々がされているように、
発砲スチロールに土を詰めて、まるで屋内で土中保存をしているかのように越冬させてみることにしました。

◆越冬保存の準備!!

種生姜の保存方法のポイント

保存方法の前に、種として保存したい分だけは、少し早めに収穫。

(土の中にあるので、葉が枯れてもすぐに茎根が傷んでしまうことはないから、食べる分はあとでゆっくりと。)

【写真;右上】☜
今年植えた種生姜親生姜)なので、もう翌年以降は種には使いません。食べます。

葉の付け根の部分をしっかり取り除いて、表面の傷なども乾燥させてから保存させないと、
腐ってしまう原因になりかねないので、まだ日中に気温だけでも穏やかに暖かいうちに保存の前準備。

今年は例年に比べて気温が下がるようになるのが早いらしく、10月下旬に入る前に種用を引き上げてきました。
※例年は11月初め。

葉を少しだけ残して切り落とし、根付きのまま、
(水洗いなどせずに、そのまま泥付きで)まとめてバケツなどに入れて、日陰で1週間ほど放っておきます。

すると、葉を付け根から折るように強く押せば、付け根から綺麗に外れるようになります。

葉の部分を取り除かないでいると、付け根の部分からトロけてくるようになり、腐りやすくなってしまいます。



葉を付け根から折って取り除いて、まだ根が付いていたら軽く引っ張って外し、
日中の柔らかい日差しで、少し天日干し。

日差しが強くて心配だったり、天気が悪い場合は、風通しの良いところで数日ほど乾かせば良いと思います。

葉や根を欠いた部分がしっかりと渇き、傷口を修復しようとしてるなら大丈夫。

心配であれば、草木灰を振っておくもの1つだと思います。

種生姜を購入した時、既に灰が付いていることもありますし、
他の野菜の〝種芋〟など含め、植え付けの際にも使用することもあります。

◆箱詰めして保存!!

種生姜の保存(屋内で越冬させる)

葉や根を欠いて、表面を乾かした新生姜を新聞紙などで1つずつ包んでいきます。
※茎根の塊のまま。
※折れそうな部分があれば、あらかじめ切り分けて表面を乾燥させておく。
(1つずつ包んでおけば、もし腐ってしまっても隣合った生姜は無事。)

発砲スチロールの箱の中に、大きいビニール袋(ゴミ袋など)をセットして、
底面に、新聞紙で包んだ新生姜を並べていく。

籾殻で3~5㎝程度覆う。
※籾殻がなければ、新聞紙を丸めたりして代用。

軽く水分を含ませた新聞紙で、さらに覆う。

その上から、しっとりとしたを10㎝以上の深さになるように被せる。
※土は深ければ深いほど、体積が大きければ大きいほど、外気温の影響を受けにくい。

新聞紙をのせて、ビニール袋を閉じて完成。
※土の状態を確認したいときは、袋を開ければ様子が分かります。

よく冷える時期1~2月は、さらに毛布や古着などで覆って室内で保管します。

湿度は高い状態で維持したいのですが、生姜に直接水分が触れないように~と考えました。

また、我が家の畑の土は土壌消毒剤など何も使っていないので(石灰くらい…)、
も直接触れた状態にはならないように箱詰めしておこうと思いました。

◇屋内の気温を※参考までに…。

早朝と夕方のみ、極短時間だけ暖房を使って部屋を暖める部屋があり、
その部屋の隅、11~18℃室温の中で保存しておく分には、これで問題なさそうでした。
(多少10℃を下回るアクシデントもあったかと思いますが、ダイレクトに影響を受けるわけではないので大丈夫そうです。)

ちなみに、2階の日当たりの良い部屋で、
暖房を使わないと7~16℃の場所では、半分くらい腐ってしまっていました。
(晴れて日差しが部屋に差し込まないと、16℃まで上がりませんので、天気が悪いと寒い…。)
※参考までに…。

土の量を増やしたり、深くしたりすれば、さらに気温の影響を受けにくくなるのかもしれません。

◆囲い生姜の保管場所にも!!

種生姜の保存(越冬)囲い生姜の保管場所にも

新生姜で甘酢漬けなどを作ったり、いろいろ旬の料理を楽しんだら、余った新生姜を一緒に保存。

【写真;右中】新聞紙に包んで、袋の中に入れておいたり。
【写真;右下】籾殻の中に埋めて、袋を閉じておいたり。…

2ヵ月もすれば、香りや辛味も強くなるので、薬味として使うのも楽しみになります。

実は、この囲い生姜古根生姜)の欠片を4月になって見つけたので、
今年、これを種生姜にできないかな~と思い、ポットに埋めておいたら芽出し成功。

どうせ大したものは収穫できないだろうと思っていましたが、
管理がとても難しいわりに生命力が強いようで、意外とそれなりのものが収穫できました。

▼▼▼なんとか種生姜になるようです。↴↴↴

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